サッカーは共通言語、と生徒が言うように、サッカー、踊り、歌など自分の得意を生かした交流をしました。共通言語は、言語だけを指すのではなく、歴史文化への理解と実践であることを体験しました。違うって楽しい、違うからもっと知りたい、と楽しむことができるお互いの共通意識が相互理解を深めました。
生徒の感想です。
14人ほどが集まるサッカーの試合では、急に来た日本人である私を温かく受け入れてくれ、馴染めました。私はまず、ホストファミリーに感謝です。私を家族として扱い大切にしてくれました。ホストブラザーのオリバには本当に感謝です。私がサッカー好きと言うこともあり、ボールを蹴ることで会話し、関係を築きました。夜には一緒にサッカーの試合を見たり、朝のバスでは共にゲームをして楽しみました。1週間はとても濃密で幸せでした。
ヨーロッパは思ったより内面的で自国を愛してるってイメージが強くなりました。それに負けず嫌いなのだなと心から感じました。私は同い年から小さい学年の子どもたちといった幅広い年代の仲間とこちらで蹴球をしましたが、皆負けず嫌いでとても面白かったです。
コルドバ市内には、慶長年間に支倉常長たちを連れてきた馬のための小屋が現存しており、現在は馬術競技のための馬が飼育されています。慶長年間の日本人同様に、現地の仲間と共に馬と触れ合いました。馬術をしているホストファミリーの御厚意に感謝申し上げます。
温かいホストファミリーと先生方に囲まれ、生徒たちは歴史探究から自己発見をしました。どこに行っても変わらぬ自分自身と、それを形成する環境を享受しました。スペインにある日本は、私たちが忙しい日々で忘れかけていた日本人としての文化と誇りを教えてくれました。