沖縄GPが4日目を迎えました。
起床時は日の出前で外は真っ暗ですが、部屋の窓を開けると、打ち寄せる波の音、わずかにただよう潮の香りが沖縄にいることを実感させてくれます。
眠たい目をこすりながら朝食バイキングを済ませると、すっかり外は明るくなり、コバルトブルーに輝く海と白く透き通った砂浜のコントラストが我々の目をたのしませてくれました。
本日の行程は美ら海水族館の見学から始まります。宿泊中のホテルから歩いて行ける距離にあるため、移動の途中、ホテルの前にあるビーチに寄って全体写真を撮りました。キラキラと青く輝く生徒と海。沖縄らしい素敵な写真が撮れました。
美ら海水族館に到着後、ジンベエザメのモニュメント前でバス号車ごとに写真撮影を行い見学開始です。
「黒潮の海」と名づけられている大水槽では、ジンベエザメだけでなく、12月10日に展示がはじまったばかりであるブラックマンタの親子展示も観ることができました。世界でも美ら海水族館でしか観ることのできない展示に、生徒たちはみな興味津々。雄大に泳ぐ姿に見入っていました。
大水槽では、タイミングよく餌やりショーも行われ、ジンベエザメが餌を食べる様子も観ることができ、生徒たちはその迫力に圧倒されていました。
美ら海水族館見学後は、「農村体験」と「ビーチクリーン」の2班に分かれて体験を行いました。
≪農村体験≫
農村体験グループは、美ら海水族館内にあるレストランで、オーシャンビューランチをお腹いっぱいいただき、大宜味村に向かいました。大宜味村は、1ヶ月前に線状降水帯による猛烈な雨で甚大な被害のあった場所です。農村の方々は、あのときは大変だったと振り返りながらも、快く生徒たちを受け入れてくれました。
まずは、道の駅おおぎみ「やんばるの森ビジターセンター」で入村式を行い、6つの家庭の「おじい」と「おばあ」に連れられていきました。
当初、農村体験のプログラムにあった農業体験は、過日の大雨で農作物にも被害が及び全てダメになってしまい、今回は残念ながらできませんでした。
1家庭だけ青パパイヤの収穫ならできるということで1グループは収穫体験をし、おばあのパパイヤ料理を堪能しました。その他の家庭では文化体験を中心に、沖縄の伝統衣装「琉装」をまとったり、アクセサリー作りをしたり、家庭料理のサーターアンダーギー作りをしたりして、それぞれの家庭で楽しみました。また、近くの海や山を散策するグループもあれば、大宜味村シアタールームで学びを深めたり、大宜味シークヮーサーパークで地元の食材をお土産にするなど、充実した一日になりました。大宜味村の「おじい」と「おばあ」に感謝です。ありがとうございました。
以下、農村体験に参加した生徒のコメントです。
農村体験では東村へ行ってきました。私たちの班ではお揃いのストラップ作りや琉球衣装、サーターアンダギー作りの体験をさせていただきました。ストラップ作りでは貫花(ぬちばな)という装飾物をモチーフとしたものと、中に塩を入れた太鼓形のお守りを作成しました。琉球衣装体験では紅型と呼ばれるカラフルな衣装の着付けをしてもらい、与那覇岳を背景にみんなで写真を撮りました。どれも忘れられない大切な思い出になりました。お世話になった農家さんには感謝の気持ちでいっぱいです。(M. Hさん)
≪ビーチクリーン≫
沖縄フルーツランドで昼食を食べて腹ごしらえをしてから、真喜屋海岸へ移動して、ビーチクリーン活動を行いました。この日の活動のために、株式会社マナティさんにご協力いただき、出発前から沖縄の環境保全について事前学習を行ってきました。ある程度のイメージを持って、株式会社マナティ代表取締役の金城さんから説明をいただき、いざビーチへ。
目の前に広がっていたのは、イメージよりもはるかに汚れている砂浜でした。驚きの声をあげながらも、とにかく目の前にある漂着ゴミを拾い始める生徒たち。時間が経つのも、ゴミ袋がいっぱいになるのも、あっという間でした。
拾った大量のゴミは、きちんと分別をしてまとめました。
1時間足らずで集まったゴミの量を見て、生徒たちは呆気にとられていました。きっと自分たちが普段出しているゴミについても、少し意識が変わったと思います。まずは身の周りにある小さなことから始めてみることで、小さな取り組みが大きな成果に繋がることを実感することができたようです。
以下、ビーチクリーンに参加した生徒のコメントです。
私の参加したビーチクリーンでは事前学習で学んだことと実際に見た漂流ごみの現状に衝撃を受けました。ホテルに戻った後は迫力満点のエイサーを見たりし、1日を通して貴重な体験をし、多くの思い出を作ることができました。明日は最終日なので後悔のないGPになるように最後まで全力で取り組みたいと思います。(A. Hさん)
そして、沖縄での最後の夜は、バイキングでの夕食を済ませたあと、エイサーショーを鑑賞しました。沖縄の伝統芸能であるエイサーに触れ、全員で身体を動かし、力強い「イーヤーサーサー」のかけ声も、様になっていました。
沖縄の温かい家庭、現在の沖縄が抱える問題、沖縄の伝統芸能と、さまざまな方向から沖縄を体験することのできた4日目でした。名残惜しくも明日は最終日です。
スーツケースに入りきらないほどの思い出を抱えて、沖縄での最後の夜は更けていきます。
(引率教員)