奄美大島の方言には「イモーレ」という方言があります。「イモーレ」は「いらっしゃいませ」という意味でお出迎えのときに使われます。
先日の八月踊りの際にも、イモーレ工学院という言葉で温かくお出迎えをしてくださりました。その他の方言にも「私」を「ワン」、驚きを表現するときは「はげぇー(アゲェー)」という様々な方言があり、生徒たちも日に日に、方言を口ずさむようになっています。
そんな、奄美大島の生活に慣れてきた頃ですが、いよいよ4日目です。ようやく太陽が出る時間が長くなり、奄美大島らしく温かさを感じることのできる気候になってきました。
◎A班
民泊生活初日はいかがだったでしょうか?
たくさん、民家の方とお話できましたか?たくさんご飯は食べましたか?たくさんお手伝いできましたか?
ホテルとは違い、より近い距離間で奄美大島の伝統や文化について深く知ることができているのではないでしょうか。民家の方への感謝の気持ちを忘れずに!
・郷土料理体験
B班も体験した郷土料理体験で「やっせ」を作りました。奄美大島の風習でおせち料理というものはないのだそうですが、その代わりにお正月には「やっせ」という煮物を食べるのだそうです。
・フィールドワーク(奄美自然観察の森)
A班は天候にも恵まれ青空の下で奄美の森を散策、体験をすることができました。気温も少し上がったおかげか、小鳥のさえずりも耳にすることが多く、五感を研ぎ澄ませながら奄美の自然を感じていました。映画「となりのトトロ」で傘代わりに使用している葉である「クワズイモ」もありました。また、展望台からの景色では東シナ海、太平洋、離島を一望でき、改めて奄美大島の地形も確認することが出来ました。
・八月踊り
イモーレ!工学院!そんな温かい歓迎から始まった今夜の八月踊り。
A班は龍郷町の嘉渡という集落で月明かりに照らされながら、外で八月踊りを体験しました。八月踊りは集落によって、踊りや曲調が違く、それぞれの地域で伝承されています。太鼓を叩くのは女性でそのリズムに乗り三味線に合わせながら歌いながら輪になって踊ります。徐々にアップテンポになるにつれて、皆のテンションも上がり、一体感を感じることができました。
締めのあいさつでは、「自宅でも踊ります!」という言葉を生徒からいただきました。(笑)
民家の方々の手厚いおもてなしには、本当に心が温まります。「ありがっさまりょうた」の言葉に尽きます。
第二の故郷になれますように・・・。
★3日目・4日目生徒感想
3日目はGPの目的でもある奄美大島で行っているSDGsについてのお話をうかがいました。龍郷町の循環型農業や奄美の自然保護活動について知ることが出来ました。ここで得た知識を東京に帰って活かします。
私たちのグループは今日から民泊が始まりました。暖かく迎え入れて下さり、美味しいご飯をだしてくださって心が温まりました。まだ半日しか経っていませんが色々なところに連れて行ってくださり、龍郷町のお話を沢山聞けてとても楽しく過ごしています。沢山お話を聞いて、学んで、充実したGPにします!(U.Mさん)
4日目の民泊での生活は、朝の海の散歩で、波の音ときれいな景色でとてもリフレッシュできました。また、地元の方に教えていただきながら作った郷土料理は、奄美産の食材を多く使いました。その中でも特に、まこもは不思議な食感がしてとても美味しかったです。八月踊りでは、地元の伝統を体感し、踊りの輪に加わる楽しさや地域の温かさを知れました。自然や文化に触れることで、普段の生活では体験出来ないことがたくさんあり、貴重な思い出になりました。(K.Hさん)
◎B班
民泊とはまた違った、ホテルでの生活。
場所が違うからこそ、ニ度、違った形で学びを深めることができますね。
今日から班行動が始まります。
民泊で学んだことを基に現地調査を行ってほしいと思います。
それぞれのテーマは
ついて調査する」
8班 「奄美大島の水温と生態系の関わりに
ついて調査する」
オオアカゲラを保護していくために
自分たちにできることは」
10班 「・奄美大島特有の生態系やその保護に
関する現状と取り組みについて確かめる
・大島紬の制作について体験・調査を
行い伝統文化について深く知る」
11班 「奄美大島の自然が生態系にどのような
影響を与えているのかを知る」
12班 「奄美大島の豊かな自然に触れ、
自然を保護する理由と方法について知る」
となっております。
B班は多くの班がマングローブや金作原の調査に向かいます。そのため、早朝からの出発が多く、長時間の活動となっております。それ以外にもビーチクリーン体験や奄美歴史博物館に向かう班もありました。
奄美大島に広がるマングローブの原生林は、70万平方メートルもの大きさがあります。これは国内2番目の大きさで、そこではさまざまな動植物に出会うことができます。汽水域に生育するマングローブは生物の多様性に富んだ、とてもユニークで豊かな生態系を作り出しています。そのため、「マングローブ林は海の命のゆりかご」と言われています。
「黒潮の森マングローブパーク」がある住用町はなんと、町全体の94%が山林で覆われており、豊かな自然環境が広がっているそうです。。。
★生徒感想
私たちB班は今日からホテルと民家泊が入れ替わり、各行動班ごとに別れての行動となりました。私たちの班では午前中はマングローブ茶屋にてカヌーの体験をしました。カヌーの体験中には漕ぎ方から教えて頂き、最初はみんな苦戦していましたが最後にはレースをして楽しめるくらいには上達することが出来ました。雄大な自然や動物たちを楽しめる良い体験ができました。午後はハナハナビーチリゾートという場所でビーチクリーンについて浜辺で少し話を聞きながら散策をしその後プラスチックゴミを材料としてアクセサリー作りをしました。元はゴミから作ったものとは思えないようなものができ、ゴミを有効活用する大切さを学びました。最終日も楽しみながら学習したいと思います。(I.Tさん)
本日最初に行った場所は、金作原です。全体的にとても青々とした常緑樹が広がるバイオームかと思われましたが、意外と常緑樹の下には色をつける植物もあることを知りました。次にカヌーツアーに参加しました。初めてパドックを持ったときはとてもワクワクしました。最初は転覆するのではないかと心配になりましたが、次第に慣れていくうちにガイドさんとのコミュニケーションも取ることができ、マングローブの生態系について深く知り、事前学習との擦り合わせをすることができたため、非常に実りある体験ができました。(M.Kさん)
さて、明日はいよいよ最終日!
奄美大島の自然、文化、人の温かみを知ることができ、日に日に奄美大島の魅力に惹かれ、離れたくないという生徒も出てきています。
昨日より今日!今日より明日!日々アップデートできるよう、ラスト1日、奄美大島でしかできない、かけがえのない時間を過ごしてください。