この記事では、東北プロジェクトツアー2日目の各訪問先での様子について、引率した各教員から写真とともにご紹介します。
(1)北上・雄勝コース
このコースでは、雄勝ローズファクトリーガーデン、イシノマキ・ファームを訪れました。
①雄勝ローズファクトリーガーデン
午前中は、徳水利枝さんからローズファクトリーガーデンの園内を丁寧に説明してくださいました。また、徳水博志さんからは、ローズファクトリーガーデンの震災復興の歩みについて、目的や思いを語ってくださいました。
その思いには、今後の自分たちに向けて学ぶことがありました。そして、付近の津波の到達地点まで登り、その高さに驚きました。
午後は、スタッフの小暮さんとも一緒に薬草園でハーブの苗を植えたり、石を取り除いたり、土を運んだりし、取り組みの一部を体験させていただきました。
②イシノマキ・ファーム
午前中は班に分かれて、セリ収穫とご飯作りを行いました。
お昼はBBQをしながら、収穫したセリご飯や豚汁を食べ、午後は芋畑で鍬で畝を作り、芋の苗を植えました。
多様な背景を持つスタッフの方々の話を聞きながら、ソーシャルファームの在り方を肌で感じました。
(2)渡波・魚町コース
このコースでは、石巻工房と鹿革細工を訪れました。
ISHINOMAKI Base Cafeにて、午前中はそれぞれの工房の担当の方の思いを学びました。
鹿肉カレーを食べて、午後は体験学習で、鹿革のキーホルダーや木材を使ったオブジェやペン立てを作成しました。
観光では見られない場所や、貴重な体験ができました。
(3)石巻中心部コース
このコースでは、湊水産を訪れました。
湊水産では「たらこのお母さんはだれでしょう?」からはじまり、たらこ先生から無着色無添加のたらこづくりを習いました。
理科の実験のように、分量は正確に!
1gに700粒あるたらこは100gで7万粒です。
空気を入れて、愛情を込めて、時間を置きます。毎日、「美味しくなあれ」と10回唱えて回します。
お家に帰っても続けて18日に食べごろになるそうです。
お昼前にはギネスで世界一長いと認定された石巻魚市場を工学院では初めて見学し、お昼には各々好きなお茶漬けとスープカレー、プロの作ったたらこと明太子をいただきました!
会社には従業員のために保育所があります。
その後地域からの要望があり、保育園も作ってしまわれたそうです。
もっと良くしようという精神が素敵な企業でした。
(4)女川まちなかコース
このコースでは、石巻市中心部と女川町に分かれて行動しました。
午前中はバスで移動しながら女川町の津波被害について、お話をいただき、命を大切にすることの重要性を学びました。
その後、各々の訪問先に移動しました。
①MEET門脇・石ノ森萬画館
石巻中心部コースでは午前中、MEET門脇に行き東日本大震災の津波により甚大な被害を受けた、石巻市において、津波の時の映像や小学校を拝見したりという活動を行いました。午後は、2時間自由時間を過ごしそこで石ノ森萬画館へ行ったり、お昼ご飯を食べたりして過ごしました。その後、井上きみどりさんからインタビューをする際に大切なことを教えていただきその場で実際に東日本大震災を経験した方にインタビューをするという活動を行いました。実際に体験した方にしか分からない事、自分達が全く知らなかったことを多く学びとても貴重なお話をしていただきました。
②女川町
女川観光協会の方々にご協力をいただき、3つのお店を訪問して、実際に商品の制作を行い、製作者の方に仕事に関するお話や東日本大震災のことなどをインタビュー形式で質問しました。
お世話になったお店はこの3つになります。お忙しいなかありがとうございました。
・石鹸工房KURIA
・女川フィッシュ
・スペインタイル
本日お世話になった方のなかには県外から移住された方もいらっしゃったので、「なぜ女川町に移住したのか?」、「都会から離れるメリットとは何か?」など、生徒たちが思った疑問を投げかけている姿が見られました。生徒たちがお店で体験をしている姿も印象的でしたが、ふとした思いをお店の方にぶつける姿も印象的でした。
自分から尋ねることは大きな学びに繋がると思います。
こうした能動的な姿勢を今後も大切にしてほしいと思いました。