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【高大連携・情報科】「高大連携授業」の舞台裏にて(vol.2)

工学院大学と附属高校「情報Ⅱ」の授業における「高大連携授業」プロジェクトが、更に少しずつ形を帯びてきました。今回は”高大連携授業の舞台裏”レポートvol.2です。
 →「高大連携授業の舞台裏」レポートvol.1はこちらから
今回の会議には、工学院大学の情報学部 田中久弥教授、本校情報科主任の新海先生、そして本校卒業生である工学院大学情報学部の大学4年生3名が参加。中高校舎のMaker∞mには、柔らかな緊張感が漂っていました。

参加していただいた大学生は丸藤幹斗さん(情報通信工学科)、青木悠花さん(情報デザイン学科)、田中颯さん(システム数理学科(現:情報科学科))。それぞれの専攻も、日々向き合っているテーマも違う3人ですが、“情報を学ぶ楽しさ”や“学びがどのように社会とつながっていくか”を自分の言葉で語り合いました。

今回5人が検討しているのは、高校2年生の「情報Ⅱ」で行う第1回目の特別授業の内容。田中教授は「自分たちが大学で何を学び、社会でどう生かしているのかを、学生や卒業生の立場から語ってもらいたい」と話します。高校生にとっては、情報の授業の延長線上にある“進路”を実感しキャリアパスについて考える機会でもあります。

丸藤さんはAIやプログラミングの実践的な研究を紹介しながら、「コードを書くことよりも、その先にある仕組みづくりに興味がある」と語ります。青木さんは、デザインと情報の融合分野に取り組みながら「人の行動や感情を分析して、より良い体験をつくる仕事に就きたい。情報学部での学びはコードを書くばかりではなく、幅広く深いことを知ってほしい」と話しました。田中さんは、情報セキュリティの研究を通して「社会全体を見渡す視点を持つことの大切さ」に注目していることを語りました。

こうした大学生たちの言葉を受けて、新海先生は「情報を学ぶ意味を、技術そのものではなく“人と社会を支える力”として伝えたい」と応じました。田中教授が「情報Ⅱの生徒だけに聞かせるのはもったいないなぁ!」とひとこと添えると温かな笑いが広がる場面も。

会議の終盤には、授業の進行や質問の投げかけ方についても意見が交わされました。「学生が話すだけでなく、高校生からの質問に答える時間をつくろう」「研究の話を聞くだけでなく、“大学生のリアル”が伝わるようにしたい」――そんな意見が重なり、授業の方向性が少しずつ形を帯びていきました。
また、田中教授は「DX実践ラボを高校生の活動の場としても利用していけたら」と高大連携の次なるステージも描いています。

「高校のときの話をしてもいいのでは?」と新海先生とほほ笑み合う大学生。2名の大学生は、新海先生が顧問をする軽音楽部に所属する元生徒で、ふたりは同じバンドを組んでいたとか。ふと、場の空気が和らぐ瞬間に流れる親しみの表情にはここに理由がありました。
同じ学び舎での数年の時を経て、教室での学びが今の研究や仕事の原点になっている――そのつながりを確かめるような時間でした。

さて。
工学院大学の情報学部による高大連携授業の第1回目は、11月に行われる予定です。
次回は、いよいよ第1回目の授業当日のレポートをお届けします。(広報室)

【高大連携・情報科】「高大連携授業」の舞台裏にて(vol.1)

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関係リンク:工学院大学 DX実践ラボ